ホーム銘柄レポート / Atlassian Corporation
TEAM

Atlassian Corporation

分析レポート
作成日 2026-06-23
分析時株価
$162
投資判断
noteで公開
目標株価
noteで公開
📅 本レポートは 2026-06-23 時点の分析です。株価・数値はその時点のもので、最新の状況とは異なる場合があります。最新の株価・開示は各自でご確認ください。
株おじ
株おじ
Kabuly 案内役

この銘柄、まずは"分析"からいっしょに見ていきましょう。

事業と業績までを無料で公開しています。バリュエーションと"結論"パートは、筆者の個人用メモとして非公開にしています。

1. エグゼクティブサマリー

Atlassian Corporation(TEAM)は、Jira(プロジェクト/課題管理)・Confluence(ドキュメント協業)・Jira Service Management(JSM、ITSM)を中核に、開発者とナレッジワーカーのチーム協業を支えるソフトウェア企業である。直近の Q3 FY2026(2026年3月期、4月30日発表)決算は、総売上 $1,787M(前年同期比 +32%)、クラウド売上 $1.13B(+29%)、データセンター売上 $560.7M(+44%)と全方位で加速。非GAAP営業利益は $607.2M・非GAAP営業利益率 34%(前年 26%)へと大幅にマージンインフレクションを示し、GAAP営業利益も $170M と少なくとも8四半期ぶりにプラス転換した。フリーキャッシュフロー(FCF)は $561M(FCFマージン 31%)。Net Revenue Retention(NRR)は4四半期連続で 120% 超を維持し、既存顧客が前年比で平均 20% 以上多く支払っている構図が続く。決算翌日に株価は +29% 急騰した。

しかし足元の株価 $79.95 は、ピーク(2025年の $300 超)から約 75% 下落した水準にあり、2026年だけで半値以下に沈んだ「ソフトウェアセクター全体の AI ディスラプション懸念による売り」の渦中にある。市場は「Jira/Confluence のようなプロジェクト追跡・ドキュメント協業は、安価な AI エージェントで代替されうるのではないか」という構造懸念を織り込み、業績が好調にもかかわらずバリュエーション・マルチプルを圧縮し続けてきた。

最大の論点は AI(Rovo / Teamwork Collection)の収益化が、セクター全体の AI ディスラプション懸念を上回るペースで進むか である。Rovo 利用顧客は非利用顧客の約2倍の速度で ARR を伸ばし、AI クレジット利用は月次 +20% 超で増加。Teamwork Collection 採用顧客は1,000社超で、座席数を 10%+ 拡大している。一方で SBC(株式報酬)希薄化、データセンター移行の一時要因の剥落、競合(ServiceNow 等)の存在はリスク。

2. 事業構造と競争優位性

2-1. セグメント別売上構成(Q3 FY2026)

セグメント売上YoYコメント
Cloud(サブスク)$1,130M+29%最大かつ主力。AI・移行・新規が牽引
Data Center(オンプレ年間ライセンス)$560.7M+44%EOL(提供終了)前の大型前倒し購入が押し上げ
Marketplace & Other$93.8M+6.9%サードパーティアプリ流通・関連
総売上$1,787M+32%全社加速

クラウドへの移行が進む中、Q3 はデータセンターの「提供終了(EOL)」アナウンス前に大型顧客がライセンスを前倒し購入した影響で、想定より約 $50M 多い term license 売上が計上された。これは Q4 には同規模では反復しない一時的な追い風である点に留意が必要。

2-2. 主要KPI(Q3 FY2026)

指標コメント
Net Revenue Retention(NRR)120% 超4四半期連続。既存顧客の拡張が堅調
Cloud ARR $10,000 超の顧客数55,913社大口顧客基盤の着実な積み上げ
非GAAP営業利益率34%前年 26% から +8pt のレバレッジ
GAAP営業利益+$170M8四半期ぶりプラス転換
FCFマージン31%$561M、季節性で四半期変動大
座席圧縮(seat compression)兆候なし拡張・クロスセル・AI 利用が堅調と説明

2-3. AI(Rovo / Teamwork Collection)の収益化

  • Rovo 利用顧客は非利用顧客の約2倍速で ARR 成長。AI クレジット利用は月次 +20% 超で増加。
  • Teamwork Collection(AI 機能を束ねた上位プラン)採用顧客は1,000社超。標準プラン比で Rovo クレジットを3倍超/ユーザー、アクティブエージェントを2倍超利用し、座席数を 10%+ 拡大。
  • Service Collection(JSM中核)は ARR $1B を突破、YoY +30% 超。ITSM 領域での displacement(競合置換)が記録的。

2-4. 競争優位性(Moat)

  1. ボトムアップ普及 × デファクト標準: 開発チームへの Jira/Confluence の浸透は深く、スイッチングコストが高い。30万社超の顧客基盤と豊富なデータが Teamwork Graph(横断ナレッジグラフ)の AI 学習資産となる。
  2. マルチプロダクト・クロスセル: Jira → Confluence → JSM → Loom → Rovo へと「Collection」単位で束ね、NRR 120% 超を支える land-and-expand モデル。
  3. 効率的な GTM: 営業主導ではなく製品主導の獲得で、非GAAP営業利益率 34% という高収益性を両立。

2-5. SWOT

項目内容
S (Strength)30万社超の顧客基盤 / NRR 120%超 / 非GAAP営業利益率 34% / FCF 創出力 / AI 収益化の早期実証 / ネットキャッシュ財務
W (Weakness)GAAP では SBC 重く希薄化リスク / データセンター一時要因の剥落 / クラウド移行の山を越えると成長率鈍化の構造 / 株価のボラティリティが極端
T (Threat)AI エージェントによるソフトウェア経済性の破壊懸念(セクター再評価) / ServiceNow・Monday.com・Notion 等との競合 / マクロ・IT予算減速 / 高い期待値(成長鈍化時の失望リスク)

3. 直近業績とファンダメンタル

3-1. 四半期推移(直近)

指標Q1 FY26Q2 FY26Q3 FY26
総売上約 $1.40B約 $1.64B(+23%)$1,787M(+32%)
Cloud 売上 YoY高20%台高20%台+29%
非GAAP営業利益率20%台20%台34%
FCF$168.5M(FCFM 11%)$561.3M(FCFM 31%)
GAAP営業利益マイナスマイナス+$170M

Q3 のマージン・利益急改善(margin inflection)が、決算後の +29% 急騰の主因。

3-2. ガイダンス

  • FY2026 通期: 総売上成長率を約 24%(従来 22%)へ上方修正。クラウド売上成長率は約 26.5% へ引き上げ。
  • Q4 FY2026: 売上 $1.65B〜$1.66B、クラウド成長 約 26%。データセンターの前倒し一時要因は Q4 に同規模では反復しない前提。

3-3. 株価・財務指標(2026/6/23 時点)

指標
株価$79.95
時価総額約 $21.0B(株式数 約 263M)
ネットキャッシュ約 +$1.3B(現金約 $2.5B / 負債約 $1.2B)
エンタープライズ価値(EV)約 $19.7B
TTM 売上(概算)約 $6.3B
Forward 売上(FY26 ≈ +24%)約 $6.4B
EV / 売上(Forward)約 3.0x
非GAAP営業利益率34%(Q3)
FCFマージン(TTM 概算)約 27〜30%
Rule of 40(売上成長 +32% + FCFM 31%)約 63(十分にクリア)

市場は成長・収益性ではなく「AI による将来の構造毀損」を織り込んでいる。

🔒

バリュエーション・投資判断・目標株価(非公開)

3アプローチのバリュエーション、結論(BUY/HOLD/SELL)、12ヶ月目標株価レンジ、エントリー/エグジット戦略・トリガーは、筆者の個人用メモとして非公開にしています。

パスコードが違うようです。

※ この先は非公開です(筆者が個人利用のために解錠します)。

【免責事項】 当ページの情報はAIによる分析を含む一般的な情報提供であり、投資助言・売買勧誘ではありません。当サイトは金融商品取引法上の登録業者ではありません。分析・数値は作成時点のもので、正確性・完全性を保証しません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。